『チェンソーマン レゼ編』を映画館で観てきました。
原作も見ていたのに、スクリーンで観るとさらに感動が…。
最初の米津玄師さんの声から心をつかまれ、知っているはずの展開に何度も息をのんでしまいました。
レゼのかわいさ、儚さ、そして最後の一言に涙が止まりませんでした。
原作を知る人にも、初めて観る人にも届けたい、そんな映画体験でした。
映画館で『チェンソーマン レゼ編』を観てきた
『チェンソーマン』は、漫画もアニメも見ていました。
SNSで『チェンソーマン レゼ編』の映画の日本での評判を見ていて、ますます観に行きたくなりました。
そんな時、夫に子どもを預けて一人で観に行けることに…。

1人時間をもらえることになり、家族に感謝しました。
アメリカの田舎の方に住んでいますが、それでも日本語音声・英語字幕での上映がありました。
せっかくならと英語音声で見ることも考えましたが、上田麗奈さんのレゼの声が聞きたい!

ということで、日本語音声での上映を見に行くことに。
楽しみで、何度かYou Tubeにアップされていた映画OPの映像とPVを見ていました。
映画の最初で流れてきたOPの『IRIS OUT』が流れたときの感動は忘れられません!
米津玄師さんの声が映画館に響いて、家でYou Tubeで聞いていた音とは全然違いました。

この時点で、映画を観に来てよかったと感じました!
展開を知っていてもハラハラしたシーンたち
原作を知っているからこそ、漫画のコマとコマの間はどのように描かれるかは楽しみの一つ。

それにも大満足でした。
漫画よりさらにじっくりデンジとレゼの2人の時間を見ることができました。
2人が実際に経験したことのない普通の生活の時間を過ごしているところに、胸がきゅっとなります。
どれだけ2人が壮絶な経験をしてきたかと思うと、2人にとって「普通」って夢のようなんですよね。
また、レゼがデンジの舌を噛み切るシーンは、漫画よりおどろおどろしく描かれていて、ぞっとしました。
さらっと漫画を読んでいたからか、あまり心に来なかったシーンも映画では心動かされました。
例えば、映画でアキが天使の悪魔を助けるところで2人の距離が縮まったのがよくわかりました。

アキがすごくかっこよく、優しく、漫画よりさらに魅力的に感じました。
また、漫画ではさらっと読んでいて気に留めていなかったけれど、アキがタバコを止めるシーンに気付きました。
なぜアキがたばこをやめたのか、はっきりわかりません。
すがるものが不必要になった?
デンジとパワーとの生活がかけがえのないものになってきている?
考えていると、また漫画が読みたくなりました。

そして、バトルシーンもすごかったです。
アニメが動きすぎて何が起こっているかわからないほど。
でも、爆発が何度も起こるので、大きいスクリーンで見ることで迫力がすごかったです。
レゼに惹かれていく
そしてなんといっても、レゼが本当にものすごくかわいかったんです。
SNSでの評判を見ていると、「みんなレゼに恋する」と言われる意味がわかりました。

女の私でも、レゼがかわいくて、惹かれてしまいました。
漫画でも、身体的には強いけど、儚く、それがとても魅力的でした。
それが、音声が入り、動いているレゼが本当に胸を鷲づかみにしてきたんです。
上田麗奈さんが、さらにレゼをかわいくしているのは確実だと思います。
ネットで見たんですが、原作者の藤本タツキ先生が言っていたということでまた発見が。
ボムでの攻撃で自分の指を爆破する攻撃は、毎回痛みを伴っているが、慣れてしまったそうなんです。

それも悲しい。
EDの『Jane doe』の歌詞で、「歩くたびに血が流れて落ちていく」という言葉があります。
これは、そのレゼの痛みを表していると思うと、また胸をつかまれるような気持ちになりました。
また、レゼがソ連の人体実験されていたスパイということは、岸辺隊長の言葉でしか説明はありません。
それを表情などに出さないのに、なんだかとても切なく儚く悲しい気持ちにさせる。
それが感じられるこの物語のすごさにまた感動しています。
「ほんとは私も学校行ったことなかったの」――涙が出た最後の場面
レゼが心臓を貫かれ息絶える際の心の声ですね。
最後少しかすれ気味のこの声に、思わず涙が出てしまいました。
同じような境遇のデンジに惹かれて、嘘だと言いながらも本当は惹かれ合っていたんだと感じました。
とても儚いし、悲しい。

それがさらにレゼに惹かれる要因。
そして、EDの『Jane doe』が切なさの余韻を残すんです。
宇多田ヒカルさんと米津玄師さんの歌声、音楽がすごく美しい、けど儚く切なく寂しい。
また、以前インタビューで上田麗奈さんが「レゼとボムと『もう一人』いる」と言っていたんです。
レゼのこの最期の心の声は、『もう一人』のレゼなんだろうなと思いました。
他のシーンでその『もう一人』を意識することがなかなかできなかったので、本当にまた見たい。
映画を観終わって感じたこと
観に行くことができて本当に良かったと感じています。
大きなスクリーンで観ることで、キャラクターの表情や音の一つ一つが胸に迫りました。

正直また観たい…。
原作を知っていても、映像で観ることで感じ方が変わった面もありました。
観終わった後もまだ心に余韻が残っていて、切ないのに、また観たいと思わせます。
OPとEDも最高で、声優さんたちの演技もすごい。
漫画の魅力をさらに引き立てた映画だと思います。
帰ってからも、You TubeでOPやEDをまた聞いて、余韻に浸っていました。
まとめ

映画を観終えた今も、胸の奥にレゼの声と米津玄師さん、宇多田ヒカルさんの歌声が残っています。
何度も読んだ物語なのに、映像と音で観ることで、登場人物の心の揺れがより深く伝わりました。
デンジとレゼの関係は悲しくも美しく、ほんの少しの「普通の幸せ」を強く願ってしまう。
そんな切ない余韻を残す、何度でも観たくなる映画でした。


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