アメリカに渡米が決まったとき、意外と情報が少ないのが「子どもの健康診断(健診)」についてです。
日本では市町村から案内が届き、集団健診があり、無料で受けられるのが当たり前ですよね。
でもアメリカの子どもの健康診断(Well-child visit)は、日本とは仕組みが大きく異なります。
「日本では無料集団健診、アメリカでは個別予約・かかりつけ医必須」という違いに戸惑う方が多いです。

実際に私も、最初はよく分からないまま受診していました。
この記事では、これから渡米する方向けに
✔ アメリカの子どもの健康診断の仕組み
✔ いつ受けるのか
✔ 実際にどんなことを聞かれるのか
✔ 渡米後まずやるべきこと
をまとめます。
アメリカの子どもの健康診断の基本

アメリカでは「市から通知」は来ない
日本では自治体から健診のお知らせが届きますが、アメリカでは自治体からは来ません。
クリニックからリマインダーが来る場合はありますが、基本的には自分で小児科に予約を取ります。

「知らないと何も始まらない」というのが正直な印象でした。
健診は “Well-child visit” と呼ばれている
アメリカでは子どもの定期健診はWell-child visit(ウェル・チャイルド・ビジット) と呼ばれています。
これは病気のときの受診とは別で、予防医療のための定期チェックです。
多くのプランではWell-child visitは自己負担(co-pay)なしで受けられることが一般的ですが、保険内容によって異なるため事前に確認しておくと安心です。
まずは「かかりつけ医(Pediatrician)」を決める
アメリカではまずかかりつけの小児科医(Pediatrician)を決めることが大切です。
実は私は、上の子たちは学校入学前の健診を受けましたが、次女はそのタイミングで受診しなかったため、しばらく「かかりつけ医がいない」状態になっていました。
あとから別のタイミングで受診し、そこから半年ごとの健診を予約してもらう形になりました。

今思うと、渡米直後に「かかりつけ医を決める意味で受診しておく」ことが大切だったのだと感じています。
アメリカでは健診は基本的に「かかりつけの小児科」で行われるため、かかりつけ医がいないと予約が取りにくく、学校の健康診断書や予防接種の証明書を書いてもらうときにも困ることがあります。
健診はいつある?スケジュールの目安

乳幼児期はかなり頻回
乳児期は比較的頻回に健診があります。
年齢が小さいほど間隔は短く、医師から「次は◯ヶ月後ね」と言われ、その場で予約を取るスタイルです。
乳児期は「生後1か月、2か月、4か月、6か月、9か月、1歳」など、かなり細かく健診のスケジュールが組まれており、その後は15か月、18か月、2歳、2歳半、3歳…と続き、3歳以降は年1回が目安です。
実際の間隔は、医師の方針やお子さんの状況によって多少変わります。

我が家の次女の場合、2歳ごろは半年に1回のペースでした。
3歳以降は年1回が基本
3歳以降は、年1回の健診が目安です。
学校入学時には健康診断書の提出が必要なこともあります。
実際は「次回は◯ヶ月後ね」と言われるスタイル
日本のような一斉健診ではなく、「次回は◯ヶ月後ね」と言われ、その場で予約を取ってくれることが多いです。
半年後などの予定なので、自分で覚えておけるよう管理が必要です。

正直に言うと、私は「どの頻度で健診があるのか」をはっきり理解しないまま受けていました。
言われるがまま健診を受け、気づけば定期フォローになっていた、という感じです。
予約時に英語が不安な方へ
アメリカでの小児科予約は電話で行うことが多く、英語に不安がある方にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。
ただ、実際の流れはクリニックや家庭の状況によってさまざまです。

我が家の場合は、健診を受けたその日に、医師や受付スタッフが次回の予約をその場で取ってくれました。
「次は◯ヶ月後ね」と言われ、日付を教えてもらう形だったため、自分で改めて電話をする必要はほとんどありませんでした。
また、夫の会社には通訳の方がいるため、初診や必要な予約の際はその方にお願いしていました。
そのため、私は自分で英語で電話予約をした経験はありません。

駐在の場合は、会社に通訳サポートがあることも多いので、まずは確認してみるのも一つの方法です。
もし自分で予約を取る場合でも、
“I’d like to schedule a well-child visit for my child.”
と伝えれば、健診の予約であることは十分伝わります。
また、最近はオンライン予約ができるクリニックも増えています。
さらに、健診当日も、私のかかりつけ医では基本的にタブレットを使った医療通訳サービスを利用できます。
診察前に「通訳いる?」「Japanese?」と聞いてくれ、日本語通訳の方とテレビ電話をつないでくれます。

医療内容については専門用語も多いため、通訳が入ることで安心して説明を受けることができました。
ときどき通信状況が悪く、通訳がうまくつながらないこともありますが、その場合は会社の通訳の方に電話でサポートしてもらうこともありました。
英語が不安でも、医療現場では通訳サービスが整っていることが多いです。
まずは受付で
“Do you have a Japanese interpreter?”(日本語通訳はありますか?)と確認してみると安心です。
“Japanese interpreter, please.” でも大丈夫です。
英語が不安であっても、方法はいくつかあります。無理に一人で抱え込まず、利用できるサポートを活用して大丈夫です。
実際にどんなことをチェックされる?

アメリカの健診は、身体だけでなく「生活全体」を見る印象がありました。
身長・体重・発達チェック
- 身長・体重測定
- 成長曲線(percentile)の説明
- 言葉の発達
- 運動発達

「何語を話しているか」「どれくらい単語が出ているか」なども聞かれました。
体の診察(股関節・性器チェックなど)
- 股関節の動き
- 性器のチェック(男児の場合など)
日本と同様の診察もありますが、説明はシンプルでスピーディーな印象でした。
性器のチェックが必要な場合は、必ず保護者に説明したうえで「今からこの部分を診ても良いですか?」と確認を取ってから行われました。
アメリカでは、子どもの体のプライバシーと安全をとても重視していて、「自分の体は大切なもので、理由なく触られてはいけない」という考え方を小さいころから意識していると感じました。

児童への性的虐待に対する意識が高く、その防止の観点からも診察時の声かけや説明が徹底されている印象です。
生活習慣についての質問が多い
印象的だったのは、生活についての質問がとても多いことです。
- 牛乳は飲んでいる?
- 食事内容は?
- トイレトレーニングは?

食事や生活習慣について具体的にアドバイスをもらうこともありました。
安全面の確認(チャイルドシートなど)
特に印象に残っているのが、車の安全についての質問です。
- チャイルドシートは前向き?後ろ向き?
- 何点式で固定している?
事故予防の観点が強く、日本との違いを感じました。
渡米したらまずやること

小児科を探す方法
- 加入している保険会社のサイトで検索
- 口コミサイトで確認
- 会社の通訳さんに聞く
まずは「かかりつけ医」を決めることが第一歩です。
母子手帳やワクチン記録は必ず持参
ワクチン記録はとても重要です。

我が家の場合、母子手帳の予防接種欄にワクチン名の英語表記も記載されていたため、追加の英訳は不要と言われ、日本の母子手帳をそのまま渡して確認してもらうことができました。
ただし、母子手帳の様式やクリニックによって対応が異なるため、英語表記が少ない場合や、事前に不安な場合は、
- 自治体やかかりつけ小児科で英文の予防接種証明を作成してもらう
- ワクチン名の英訳リストを自分で用意しておく
などをしておくと、渡米後の手続きがスムーズになります。
「母子手帳=必ず英訳しないと使えない」というわけではなく、手帳の記載内容と、受診先のクリニックの方針によって対応が変わる、というイメージです。
「学校前健診」が必要になることもある
入学時に健康診断書が必要な場合があります。
余裕をもって予約を取りましょう。
まとめ|実際に体験して感じたこと

アメリカの子どもの健康診断は、日本とは仕組みが大きく異なります。
- 通知は来ない
- 自分で予約する
- まずはかかりつけ医を決める
- 生活全体をチェックする
私自身、最初は仕組みがよく分からないまま受診していました。
でも今振り返ると、Well-child visitは単なる健診ではなく、「予防」と「安全教育」の役割も大きいと感じています。
これから渡米される方が、少しでも安心して準備できますように。

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