海外駐在が決まったとき、不安だったことの一つが「子どもの予防接種」でした。
日本とアメリカって同じなの?
渡米前に全部打っていくべき?
現地で足りないって言われたらどうしよう?
私たちの地域には「渡米外来」があり、受診しました。
結果的に、行って本当によかったと思っています。
この記事では
✔ 日本とアメリカの予防接種の違い
✔ 渡米前にやってよかったこと
✔ アメリカ到着後のリアル
✔ 帰国時に気をつけたいこと
をまとめます。
そして私が思う「最低限ここだけ押さえれば大丈夫」はこの3つです。
- 渡米前に一度、日本の小児科や渡米外来で接種歴を確認しておく
- 母子手帳や接種記録を、すぐ見返せる状態にしておく
- 渡米後/帰国後に相談できる医療機関を知っておく
完璧でなくても、この3つだけで安心感はかなり違いました。
これから渡米予定の方の参考になればうれしいです。
アメリカと日本の予防接種は同じ?まず知っておきたい違い

結論から言うと、完全に同じではありません。
日本とアメリカで接種スケジュールは異なる
基本的なワクチンの種類は似ていますが、接種する年齢や回数が少しずつ違います。
例えば、ジフテリア・破傷風・百日咳・ポリオ・Hib・肺炎球菌・B型肝炎・水痘・麻疹・風疹など、日米共通しているワクチンも多いです。
また、以下のような細かい差があります。
- 打つ時期が数か月違う
- 回数が1回多い/少ない
- ブースター(追加接種)のタイミングが違う
混合ワクチンの種類が違うことがある(3種・4種・5種など)
日本では3種・4種・5種混合などがありますが、アメリカでは日本と違う組み合わせが主流です。
そのため、「日本で打ったけど、アメリカの基準だと足りない」と言われる可能性もあります。
接種回数やタイミングが微妙に違う場合もある
大きく違うわけではありません。でも、同じところが多いからこそわかりにくい。

私は、渡米外来に行ったことで、渡米前に混合ワクチンの中身が違うことなどを知っておくことができました。
同じところもあるけど、少し違うと認識しておけると良いと思います。
渡米前にやってよかったこと:渡米外来の受診

私たちは出発前に渡米外来を受診しました。
正直、他の準備などで忙しいこともあり「そこまで必要?」と思う気持ちもありつつ、日本で整理しておけた方が安心だし結果楽かなと思い、受診しました。

結果的に、本当に安心材料になりました。
渡米外来とは?どんなことをしてくれる?
- 渡航先に合わせたワクチンの確認
- 不足している接種の整理
- 必要であれば追加接種
- 英文の予防接種証明書の発行
などをしてくれます。
必要なワクチンを整理してもらえた
母子手帳を見せると、
「これはOK」
「これはアメリカ基準だと追加が必要」
と整理してもらえました。
自分でCDCのサイトを見るのは正直大変だったので、専門家に確認してもらえたのは大きかったです。
※CDC(米国疾病予防管理センター):アメリカの公的な感染症対策機関で、予防接種スケジュールなども公開しています。
英文証明書や接種記録について
私たちの場合、母子手帳の予防接種欄にワクチン名の英語表記が記載されているのを理由に、英訳は不要と言われました。
ただし、母子手帳の様式やクリニックによって対応が異なるため、英語表記が少ない場合や、事前に不安な場合は、
- 自治体やかかりつけ小児科で英文の予防接種証明を作成してもらう
- ワクチン名の英訳リストを自分で用意しておく
などをしておくと、渡米後の手続きがスムーズになります。
「母子手帳=必ず英訳しないと使えない」というわけではなく、手帳の記載内容と、受診先のクリニックの方針によって対応が変わる、というイメージです。
それでも自分で確認は必要だと感じた理由
渡米外来で整理してもらい、安心して出発できました。

それでも、「完全にお任せで大丈夫」とは思いませんでした。
予防接種はとても細かく、国が変わるとスケジュールや考え方も少しずつ違います。
実際に一時帰国前にアメリカと日本の予防接種記録を見て、
- この混合ワクチンに含まれている成分は、日本の次回接種とどう関係するの?
- 日本ではもっと後に打つ予定のものを、アメリカでは来年接種予定と書いてあるけど大丈夫?
と、疑問がいくつも浮かびました。
そのとき改めて感じたのは、「一番長く記録を見ているのは親なんだ」ということでした。

とはいえ、渡米前も渡米直後も本当に忙しくて余裕がありませんよね。
だからこそ、完璧を目指すのではなく、
- 落ち着いたときに予防接種記録を見てみる
- 疑問が出たときに質問できること
- 一時帰国のタイミングで一度整理すること
それだけでも十分だと思っています。
予防接種の仕組みを全部理解する必要はなくて、「わからないことが出てきたら聞けるように、記録を手元に置いておく」くらいの感覚で十分だと思います。
渡航外来はいつ頃行く?
渡航外来は何か月前に行けばいいの?と聞かれることがあります。

わが家は渡米の約4か月前から受診を始めました。
ワクチンによっては、数回に分けて接種するものもあり、1か月後に追加接種が必要になることもあります。
そのため、可能であれば「渡米が決まり次第」一度相談してみるのがおすすめです。
実際にわが家では、当時1歳だった末娘の日本脳炎について、元々のかかりつけ医では「3歳以上でないと基本的には接種しない」と言われました。
ただ、医療機関によっては生後6か月から接種できるところもあります。

私はアメリカに行く前に打てるものは打っておきたいと考え、渡航外来のある小児科(総合病院内)に医療機関を変更し、日本脳炎も含めて接種してもらいました。
医療機関によって対応が違うこともあるため、早めに動けると選択肢が広がると感じました。
また、予防接種以外にも、渡米前は本当にやることが多く、優先順位に迷うこともありますよね。
▶我が家が実際に行った駐在前準備の全体像はこちらにまとめています。
アメリカ到着後の予防接種はどうした?

不足分は現地の保健センター(Health Department)で接種しました。
不足分は現地小児科や保健センターで接種できる
我が家は保健センター(Health Department)で問題なく打てました。
アメリカでは小児科で接種する家庭が多いようですが、我が家のようにHealth Departmentでも接種できます。
保険の関係もあるので、事前確認は必要ですが、システムとしてはとてもスムーズでした。
母子手帳はそのまま使えた
日本の母子手帳をそのまま持参しました。

翻訳は必須ではありませんでしたが、予防接種前の待ち時間が長かったので、頑張って確認してくれていたのかも。
英文証明書があるともしかしたらもっとスムーズかもしれません。
学校提出のワクチン証明について
私の町では、予防接種記録はオンライン上で管理されており、Health Departmentで確認された予防接種記録は学校側も確認できるようです。
州ごとにルールが違うため、早めに確認しておくと安心です。
また、アメリカでは予防接種だけでなく、年齢ごとの定期健康診断(Well-Child Visit)もあり、その中で接種スケジュールを確認することもあります。
▶アメリカでの子供の健康診断については、別の記事にまとめています。
一時帰国・本帰国時に気をつけたいこと

ここは意外と盲点です。
日本で追加接種が必要か必ず確認
アメリカで打ったワクチンが日本の定期接種にどうカウントされるかは、帰国先の医師に確認が必要です。
アメリカで打ったワクチンは日本でどう扱われる?
種類によっては、日本での接種歴として認められます。
でも、自治体によって対応が違うこともあるので、本帰国した後確認が必要になると思います。

もし余裕があれば一時帰国の際に一度確認してもらいにいくと、安心材料になります。
重複接種の可能性と体験談
知り合いの方で、1つの種類のワクチンが日本とアメリカで二重で打たれていたことに気づいた話も聞きました。
重複を防ぐためにも、記録の確認と管理はとても大切だと感じました。
予防接種記録は親が管理する時代
国をまたぐと、「誰かが全部管理してくれる」という環境ではなくなります。

だからこそ、母子手帳や接種記録を手元にまとめておくだけでも、安心感が違いました。
完璧でなくてもいいので、「見返せる状態」にしておくことが大切だと感じています。
予防接種で私が大事だと思ったこと

医師に相談しながらも、自分でも少し把握しておく
もちろん専門家の意見は大切です。でも最終的に確認・判断するのは親。

とはいっても、渡米準備も、渡米直後も本当に忙しいですよね。
少し落ち着いたときでもいいので、予防接種記録を見てみて、日本とアメリカで被っているところ、日本で打つべき時期とアメリカで打つ時期の違いを確認してみると良いと思います。
子どもに余計な注射を増やさないために
必要なものは打つ。
でも、重複や不要な接種は避けたい。
そのためにも、事前確認は本当に大切です。
不安なときは必ず「確認する」
迷ったら聞く。これに尽きます。

渡米外来を受診したことで、日本語で「ちゃんと確認できた」という安心感を持って渡米できました。
ただし、渡航外来・トラベルクリニックはどこにでもあるわけではありません。
そのため、実際には「渡米外来には行かずに、そのまま渡米する」というご家庭のほうが多いかもしれません。
渡米外来に行けない場合でも、日本で予防接種を受けている小児科で一度「アメリカに長期滞在する予定です」と伝え、予防接種歴を確認してもらうのがおすすめです。
母子手帳や予防接種記録をもとに、
- 定期接種がきちんと終わっているか
- 任意接種(おたふくかぜ、みずぼうそうなど)で打っておいたほうが良いものがないか
- アメリカで追加接種が必要になりそうなワクチンは何か
などを、一緒に整理してもらえると安心です。
厚生労働省も「海外渡航前には、渡航先・期間・予防接種歴に応じて、接種するワクチンを医師と相談して決めることが大切」としています。
渡米外来が近くになくても、いつもの小児科で相談するだけでも、かなり気持ちが違ってくると思います。
よくある疑問Q&A

母子手帳は英訳が必要?
我が家は必要ありませんでしたが、英文証明書があるともっとスムーズかもしれません。
ワクチンを打ちすぎたら大丈夫?
基本的には大きな問題になることは少ないと言われていますが、必要ない分注射を打たれて痛い思いをするのは子どもです。

できるだけ重複は避けたいからこそ、記録を確認することが大事だと感じています。
もし、重複で打ってしまった場合の具体的なリスクについては、かかりつけの医師に必ず確認してください。
日本で打つ?アメリカで打つ?
ケースバイケースですが、私は「渡米前に一度整理する」ことをおすすめします。

言葉の壁がなく確認ができるのは、日本にいるときだと思います。
かといって、渡米前は本当に忙しいし、気持ちも追いつかない面もあります。
だからこそ、もし可能であれば渡米外来というアメリカの予防接種事情も知っている先生に確認してもらうのはとても心強いと思います。
Q:アメリカで打った予防接種はどうやって記録される?
地域によって異なると思いますが、わが家の州ではオンライン上で管理されていました。

接種のたびに、そのオンライン記録を印刷した用紙をもらい、それを日本の母子手帳と共に保管しています。
自宅からオンラインで閲覧できるかどうかは確認していませんが、州によってシステムが違う可能性があるため、接種時に確認しておくと安心かもしれません。
日本のように母子手帳にシールを貼る形式ではありませんでしたが、記録自体はきちんと残っていました。
まとめ

アメリカと日本の予防接種は「ほぼ同じだけど、完全には同じではない」。
「ちゃんと調べなきゃ」と思っても、渡米前も渡米直後も本当に忙しく、それどころではありませんよね。

引っ越し準備、手続き、子どものケア、新生活への不安。予防接種まで頭が回らないのが普通だと思います。
だから私は、
✔ できれば渡米前に一度整理しておく
✔ 無理なら、落ち着いたタイミングで確認する
✔ 疑問が出たときに相談できる場所を知っておく
それくらいで十分だと思っています。
「完璧に管理しなきゃ」ではなく、「気になったら確認する」。
それだけでも、後からの安心感は大きく違いました。

私も今でも「これで合っているかな」と思うことはあります。
この記事が、少しでも気持ちを軽くする材料になればうれしいです。


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