「アメリカでもタミフルは処方されるの?」
「インフルエンザと診断されたら、どんな薬が出る?」
結論から言うと、アメリカでもタミフル(Tamiflu)は処方されます。
ただし、日本のように「インフル=すぐタミフル」とは限りません。
アメリカでは、発症から48時間以内かどうかで処方の判断が大きく変わります。
この記事では、
✔ タミフルはどんな場合に出るのか
✔ 他にどんなインフルエンザの薬があるのか
✔ 実際にいくらかかるのか
を、イリノイ州在住・元看護師ママの家族4人同時感染の体験をもとに解説します。

本記事では医師から処方される抗インフルエンザ薬を中心に解説します。
▶家庭での子どもの発熱対応(冷やす・温める判断)については、別記事で詳しくまとめています。
タミフルはアメリカでも処方される?条件と48時間ルール

結論は以下です。
- アメリカでもタミフルは処方される
- ただし発症48時間以内が目安
- 48時間を過ぎると出ないこともある
アメリカで「インフル陽性」と言われたら発症48時間以内なら、抗インフルエンザ薬(Tamiflu・Xofluzaなど)が処方され、ウイルスの増殖を抑えます。
48時間経過後は効果が薄くなるため、症状緩和薬や市販薬で対応となります。
インフルエンザ発症直後の受診判断・費用目安については、こちらで詳しく解説。
▶【アメリカでインフルエンザ】なったらどうする?病院に行かない判断基準と治療費目安
アメリカで処方されるインフルエンザの薬一覧(タミフル・Xofluzaなど)

アメリカで処方されるインフルエンザの薬は、タミフル以外にも複数あります。主な抗インフルエンザ薬は以下の4種類です。
-
Tamiflu(一般名:オセルタミビル) – 最も一般的に処方される内服薬
-
Xofluza(一般名:バロキサビル) – 1回服用で完結する新しいタイプ
-
Relenza(一般名:ザナミビル) – 吸入タイプの抗ウイルス薬
-
Rapivab(一般名:ペラミビル) – 点滴で使用される重症例向け薬
小さな子どもや妊婦、高齢者・持病のある方は、用量や服薬方法が異なる場合があります。
必ず医師や薬剤師に確認してください。
1. Tamiflu(タミフル)- アメリカで最も一般的な抗インフルエンザ薬
対象
全年齢(乳児用液あり)
服用
5日間、1日2回
費用
保険Copay $10-50、自費 $100-150
副作用・注意
吐き気・下痢の可能性。乳児は液剤で用量確認。
小さな子どもは液剤タイプになりますが、飲みにくい場合があります。

我が家ではアイスに少量混ぜて飲ませました。
▶アメリカの薬を子どもが飲めないときの対処法はこちらで詳しくまとめています。
我が家の体験
私・長男・次女に処方され、翌日から解熱してきました。
2. Xofluza(バラキシビル)- 1回で完結
対象
12歳以上
服用
1回1錠のみ
費用
保険Copay $20-60、自費 $150前後
特徴
1回の服用で済むので、飲み忘れなどの危険がなくとても楽。
副作用・注意
吐き気・下痢の報告あり。12歳未満は非推奨。
3. Relenza(ザナミビル)- 吸入薬
対象
7歳以上(喘息・COPDのある人は注意)
服用
5日間、1日2回ディスクハラー(吸入器)で吸入
費用
保険Copay $15-40、自費 $120程度
注意
ディスクハラー(専用のプラスチック吸入器)**で粉末薬を肺に吸い込むタイプ。
吸入で咳・呼吸困難の可能性。喘息/COPDは医師相談。
4. Rapivab(ペラミビビル)- 点滴
対象
重症例・入院患者
費用
$1,000以上(稀)
注意
点滴。稀にアレルギー反応。
アメリカでタミフルをもらうまでの流れ(診察〜薬局受け取り)

1.診察
Urgent Care/かかりつけ医で迅速検査をします。
私の場合は、「陽性なら電話連絡をします」と言われ、自宅で待ちました。
2.処方箋
電子処方(e-script)が発行され、選択した薬局に送られます。
3.薬局選択
Walmart/Walgreens/CVSなどの薬局で受け取りが可能です。
4.保険処理
薬剤師が保険確認し、Copayが請求されるので支払います。
アメリカのインフルエンザ薬はいくら?保険あり・なし費用比較
| 薬 | 保険Copay | 自費(5日分) | 対象 | 服用 |
| Tamiflu | $10-50 | $100-150 | 全年齢 | 5日×2回 |
| Xofluza | $20-60 | $150-200 | 12歳以上 | 1回1錠のみ |
| Relenza | $15-40 | $120-160 | 7歳以上(喘息・COPDのある人は注意) | 5日×2回吸入 |
※アメリカの抗インフルエンザ薬の2025年イリノイ州目安価格(保険・自費)
タミフルが処方されない場合は?市販薬での対応

アメリカでは、インフルエンザと診断されても必ずタミフル(Tamiflu)が処方されるわけではありません。
特に次のような場合は、抗インフルエンザ薬が出ないこともあります。
- 発症から48時間以上経過している
- 症状が軽い
- 基礎疾患がなく重症化リスクが低い
その場合は、アメリカでは「対症療法(症状を和らげる治療)」が基本になります。
アメリカでよく使われる市販薬
アメリカでインフルエンザ時によく使われるのは、以下の解熱鎮痛薬です。
- Tylenol(タイレノール/アセトアミノフェン)
- Ibuprofen(モトリンなど)

高熱や頭痛、体の痛みを和らげる目的で使用されます。
特に子どもがいる家庭では、Tylenol(タイレノール)は必ず常備しておきたい解熱鎮痛薬です。
インフルエンザのとき、15歳未満の子どもには、イブプロフェンなど一部の解熱鎮痛薬はインフルエンザ脳症のリスクが指摘されていて、日本では一般的に使用を控えることが推奨されています。
我が家の場合
長女は発症から48時間を過ぎていたため、タミフルは処方されませんでした。

そのため、Tylenolを使いながら自宅で経過観察となり、回復まで約9日かかりました。
一方で、48時間以内にタミフルを開始できた家族は、翌日から解熱しました。
タイレノールの選び方・用量は要注意
アメリカのTylenolは種類が多く、以下のような違いがあります。
- 年齢別
- 液体・チュアブル・錠剤
- 濃度の違い

そのため、日本の感覚で使うと迷いやすいです。
子どもに使う場合は特に、体重に応じた用量確認が重要です。
✔使用すべきタイレノールの用量については、こちらで詳しく解説しています。
▶アメリカのTylenol(タイレノール)の用量・体重別早見表
✔嘔吐などで内服できない場合は、アセトアミノフェン座薬という選択肢もあります。
▶小児用アセトアミノフェン座薬FeverAllの使い方
【体験談】家族4人同時インフルでタミフルはどうだった?

2025年2月に私と子ども3人がアメリカでインフルエンザにかかったときの体験談です。
長女は一番最初に発症し、そのあとに長男→次女→私と発症しました。
私の町にはUrgent Careはないので、かかりつけ医を予約したところ、受診は翌日になりました。
そのため長女(当時7歳)は発症48時間以上経過しており「効果薄い」とされ、何も処方なしで回復するまで発症から9日ほどかかりました。
長男(当時5歳)と末娘(当時2歳)にはTamiflu液剤、私にはTamifluの錠剤が処方されました。
▶アメリカの薬を子どもに飲ませる工夫はこちらにまとめています。
近所のWalmartに行ったら在庫がなく、夫に隣町に取りに行ってもらいました。

できれば、電話で「Tamiflu在庫ありますか?」確認してから行くと良いと思います。
また、隣町だと自己負担になりましたが、夫の会社の福利厚生で、この自己負担分もあとで請求して戻ってきました。
長男・次女・私は48時間以内にTamifluの内服を開始できたためか、翌日からは解熱し、一番最初に発症した長女より早く回復しました。
アメリカの田舎町なのでしょうがない面はありますが、インフルエンザを疑ったときはできるだけ早めに受診したいと思いました。
まとめ|アメリカのインフルエンザ薬と48時間ルール

アメリカでは、インフルエンザの薬の処方は「発症から48時間以内かどうか」が大きなポイントになります。
✔ 48時間以内:**Tamifluなどの抗インフルエンザ薬が効果的
✔ 48時間以降:症状緩和薬や市販薬での対応が中心
✔ 電子処方で薬局へ送信、在庫確認は事前に電話がおすすめ
✔ 子どもがいる家庭はTylenol**の常備が安心
実体験から感じたのは、「迷ったら早めに受診」が何より大切ということ。
48時間ルールを知っているだけで、アメリカでのインフル対応はぐっと安心できます。
また、実体験から、疑わしい症状が出たらすぐ受診→48時間以内に薬を確保することが、回復を早めるコツです。
在庫切れのこともあるので、薬があるか薬局に電話確認してから取りに行けると効率も良いと思います。
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