アメリカではインフルエンザのような症状でも、必ずしも病院を受診するとは限らず、軽症の場合は自宅療養を選ぶ人もいます。
その背景には、医療費や保険制度の違い、受診先の予約状況など、さまざまな事情があります。
アメリカのインフルエンザの治療費が高いなら、病院に行かない方が良い?
でも、病院に行かなくて大丈夫なのかな?
と不安になる方も多いかもしれません。
この記事では、アメリカのインフルエンザ治療費の目安、自宅で様子を見る場合の注意点、受診を検討したい症状について紹介します。
この記事でわかること
・アメリカのインフルエンザ治療費の目安
・病院に行かない場合の対応
・受診すべきケースや症状
・迷った場合の相談先
アメリカでインフルエンザになったときの治療費
アメリカでインフルエンザの治療費は、保険の有無や会社の福利厚生(医療費補助やFSA/HSAなど)で負担が大きく変わります。

事前に『医療費の領収書を出すとどこまで返ってくるか』を確認しておくと安心ですよ。
ここでは、一般的な治療費のイメージ、保険があるか・ないかでの違いをまとめます。
アメリカでインフルエンザを受診した場合の費用目安
アメリカの医療費は、保険プランや受診先、検査の有無によって大きく異なります。
ここでは、この後詳しく紹介する費用の目安をまとめています。
全国一律の料金ではなく、保険の自己負担額や公開されている料金、我が家の経験をもとにした参考例です。
| 受診・治療 | 費用の目安・例 |
|---|---|
| かかりつけ医・保険あり | $20〜40程度のCopayの例 |
| かかりつけ医・保険なし | $100〜200程度 |
| Urgent Care・保険あり | $50〜100程度のCopayの例 |
| Urgent Care・保険なし | $150〜300程度の料金例 |
| ER・保険なし | $500〜1,500程度の料金例 |
| 抗インフルエンザ薬 | 薬・保険・薬局によって異なる/我が家では約$100 |
※料金は保険プラン、地域、医療機関、検査や治療の内容などによって異なります。ここで紹介している金額は、公開されている料金や保険の自己負担額、我が家の経験などをもとにした参考例です。
※料金は保険プラン、地域、医療機関、検査の有無などによって異なります。具体的な料金については、この後それぞれ解説します。
かかりつけ医・クリニックを受診した場合の費用
保険ありの場合の自己負担の目安
保険プランによって異なりますが、かかりつけ医(Primary Care)の受診では$20〜40程度のCopayとなる例があります。

インフルエンザの検査(鼻から綿棒を入れる迅速検査など)が追加されると、保険プランによっては検査分が数十ドルほど請求されることもあります。
※アメリカの医療保険では、Copay(受診時などに支払う定額)、Deductible(保険適用後の医療費について、一定額まで自己負担する仕組み)、Coinsurance(Deductible後などに医療費の一定割合を自己負担する仕組み)などがあり、実際の自己負担額は保険プランによって異なります。
保険なしの場合の目安
自費診療では、かかりつけ医の診察だけで100〜200ドル程度になることがあります。
例えば、Illinois州JolietのあるPrimary Careでは、自費料金を新規患者$120、既存患者$80と公開しています。
追加の検査などは別料金になる場合があるため、「熱が出たときにどこまで検査するか」を事前に考えておくと安心。
Urgent Care(急患クリニック)を利用した場合の費用
保険ありの場合
Illinois州の保険プランでは、Urgent CareのCopayが$45や$75となっている例があります。
また、Blue Cross and Blue Shield of Illinoisでは、Urgent CareのCopayを$15〜75と案内しています。
実際の自己負担額は加入している保険プランによって異なります。
検査やレントゲンなどが追加されると、その分があとから保険会社経由で請求されることもあります。
保険なしの場合
Illinois州のUrgent Careでは、保険なしの受診料を$100〜150程度としている施設がある一方、インフルエンザなどの検査を含む受診では$175〜250程度としている施設もあります。
検査や処置が追加されると、さらに費用がかかる場合があります。
テレヘルス(オンライン診療)の費用感
アメリカではオンライン上で受診ができるサービスがあります。
保険ありの場合
多くの保険プランでは、テレヘルスは対面診療と同じCopay、もしくはそれより少し安い設定になっていることも。
夜間や休日でも自宅から診てもらえるので、「Urgent Careに行くより安くて楽」というケースもあります。
保険なしの場合
サービスによっては、1回50~100ドル程度の定額(サブスク型、1回払いなど様々)になっているものもあるようです。
例えば、こちらのオンライン診療サービスDrHouseは、公式サイト上で、保険を利用する場合はCopay、保険を利用しない場合は1回129ドルと案内されています。
対応する保険や実際の自己負担額は、加入している保険プランによって異なります。
診察料とは別に、処方薬や追加の検査などの費用がかかる場合があります。
ER・救急に行った場合の費用目安
ER(救急外来)は、Urgent Careなどに比べて費用が高くなることがあります。
保険を使わない場合、$500〜1,500程度になるケースがあります。
ただし、検査や治療の内容によって費用は大きく変わります。
※費用は医療機関・検査・治療内容などによって異なります。
抗インフルエンザ薬・市販薬にかかる費用
抗インフルエンザ薬(例:Tamifluなど)の費用
保険の有無だけでなく、ブランド薬かジェネリックか、薬局、割引サービスなどによって価格が大きく異なります。
例えば、現在の価格情報では、ジェネリックのoseltamivir 75mg・10カプセルは$20前後から、ブランドのTamifluは$150前後となっています。

また、抗インフルエンザ薬は複数種類があり、処方箋が必要になります。
市販薬(TylenolやDayQuilなど)の費用
抗インフルエンザ薬だけでなく、解熱鎮痛剤を使用し、体の苦痛を緩和することも多いです。
アメリカで有名なアセトアミノフェン製剤Tylenol(タイレノール)はWalmartやTargetで1箱10ドル前後、Amazonでまとめ買いすると1錠あたりはもう少し安くなることもあります。
病院に行かない場合の対応
抗インフルエンザ薬を飲んでいる場合でも、飲んでいない場合でも、休息・水分補給・栄養を摂ることが基本です。
発熱や体の倦怠感や痛みなどの症状を和らげることで、休息も取りやすくなります。
その症状緩和の役目をするのが、解熱鎮痛剤などの市販薬です。
しかし、ウイルスそのものを治す薬ではない、という点は理解しておく必要があります。

成分がシンプルで確認しやすく、子ども向けの製品もあるためです。
ただし、製品によって成分や用量が異なります。使用前には必ずラベルを確認してください。
アメリカの総合感冒薬(DayQuilなど)には、すでにアセトアミノフェンが含まれているものも多く、知らずに併用してしまうと過量摂取になる可能性があります。
また、イブプロフェンが含まれている製品もあるため、心配な場合は成分表示を必ず確認しましょう。

病院に行くかどうか迷う場合
迷った場合は、電話で相談してみるのも良いと思います。
自己判断で様子を見る場合も、家族で『この状態になったらすぐ病院へ行く』というラインをあらかじめ話し合っておくと安心です。
特にお子さんが小さい場合、自宅で様子を見ても良いか不安になることも多いですよね。
アメリカで体調を崩したとき、「病院に行ったほうがいいのかな?」「この程度なら自宅で様子を見てもいいのかな?」と迷うことがあります。
そんなときの相談先のひとつとして、海外在住者向けのオンライン医療相談サービス「YOKUMIRU(ヨクミル)」があります。
海外在住者・旅行者向けのサービスで、日本人医師に日本語で相談できます。内科や小児科などもあり、1回3,300円(税込)から利用できます。
英語に自信がなく、アメリカの医療を受けることに不安がある場合、日本語で相談できるサービスがあるのは安心ですよね!
ただし、病院に行くかどうか迷っても、次のような場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
・呼吸が苦しい、息が速い
・ぐったりしている、反応が鈍い
・水分が取れない、尿が極端に少ない
・一度よくなった熱や咳が、再び悪化した
・症状が強い、または改善しない
・妊娠中
・持病がある
・乳幼児や高齢者など、重症化リスクが高い方
ただし、呼吸困難や意識の変化など緊急性の高い症状がある場合は、早めの相談ではなく、直ちに救急医療を受けるべきです。
アメリカでインフルエンザでも病院に行かない人が多い理由
日本ではインフルエンザ=受診・検査・診断書という流れが一般的ですが、アメリカではインフルでも受診しない家庭が少なくありません。
その理由は主に4つあります。
① 医療費が高い
アメリカでは、保険に加入していても、受診時にCopayなどの自己負担が発生する場合があります。
保険がない場合は、診察だけで100〜300ドルになることも。
「軽症なら様子を見よう」と考える人が多いのは自然な流れです。
② 軽症なら自宅療養が一般的
インフルエンザは、軽症の場合は自然に回復することも多く、すべての人に抗ウイルス薬が必要なわけではありません。
水分を摂り、休息し、市販薬で症状を和らげながら自宅で療養するケースもあります。
③ すぐに受診できるとは限らない
かかりつけ医でも当日予約が取れないことがあります。特に流行期は、予約が翌日以降になることも珍しくありません。

そのため、「とりあえず家で様子を見る」という判断になりやすいのかもしれません。
④ 医師も“様子見”を勧めることがある
抗インフルエンザ薬は、発症から早い段階で開始するほど効果が期待できます。
一方で、軽症で重症化リスクが高くない人の場合、医師の判断によっては抗ウイルス薬を使用せず、対症療法で経過を見ることもあります。
そのため、受診した場合でも、必ず抗インフルエンザ薬が処方されるわけではありません。

私が「48時間以内なら受診をすすめたい」理由
アメリカではインフルエンザでも受診しない選択は一般的です。
それでも私は、発症から48時間以内なら受診を検討する価値があると感じています。理由は大きく2つです。
① 抗インフルエンザ薬は早く始めるほど効果が期待できる
抗インフルエンザ薬は、発症から48時間以内に開始すると、より効果が期待できます。
そのため、受診するなら“できるだけ早い段階”が一つの目安になります。
② 実体験として、回復スピードに差を感じた
我が家では家族4人が同時期に感染しましたが、発症から時間が経った長女だけ抗ウイルス薬が処方されませんでした。
結果として、他の家族より回復に時間がかかり、途中で熱がぶり返しました。

医療費の問題はありますが、回復の早さを優先したいと感じる場合は、早期受診を検討する価値があると私は考えています。
ただ、48時間を過ぎても受診してはいけないわけではありません。
特に持病がある方や症状が強い場合は、時間に関係なく相談してください。
よくある質問|アメリカでインフルエンザになったとき
Q1:アメリカでインフルエンザでも病院に行かないのは普通?
アメリカでは、軽症で水分が摂れている場合は病院に行かず、自宅療養で様子を見る家庭も多いです。
ただし、呼吸が苦しい・ぐったりしている・高熱が続く場合は、早めに受診を検討してください。
Q2:アメリカでインフルエンザの治療費はいくらくらい?
保険ありの場合、かかりつけ医での受診は20〜40ドル程度のCopayになることが多いです。
urgent Careでは50〜100ドル程度になることもあります。保険なしの場合は100〜300ドル以上かかるケースもあるそうです。
Q3:アメリカでインフルエンザになったらまず何をすればいい?
まずは発症時間と症状の強さを確認します。
発症から48時間以内で症状が強い場合は、抗インフルエンザ薬の効果が期待できるため、受診を検討すると安心です。
まとめ
アメリカでインフルエンザになった場合の治療費は、保険の有無やどこを受診するかによっても変わります。
治療費の目安、また現在の症状によって、病院に行くかどうか判断しましょう。
どうしても迷う場合は、YOKUMIRU(ヨクミル)のような日本語で医療相談ができるサービスを利用してみるのもアリだと思います。
※YOKUMIRUは医療相談サービスです。緊急性の高い症状がある場合や、現地での診察・検査が必要な場合は、アメリカの医療機関を受診してください。
アメリカでインフルエンザになった場合に不安に思っている方の参考になれば嬉しいです。








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