アメリカで子育てをしていると、日本との違いに驚くことがたくさんあります。
特に、学校の「欠席」に対する考え方は、日本とはかなり違っていて、最初は戸惑いました。
子どもが「学校に行きたくない」と言ったとき、あなたならどうしますか?
長女が泣きながら「行きたくない」と訴えてきた日に、「無理に行かせるのもかわいそう」と思い、休ませることに。

ところがその数時間後、まさかの事態が…。
なんと、学校から夫に直接電話がかかってきたのです!
今回は、そんな私の実体験をもとに、アメリカの学校「欠席」への敏感さ、親がどう対応すべきかをお話しします。
同じように海外で子育て中の方のヒントになれば嬉しいです。
欠席に厳しいアメリカの学校
アメリカでは、基本的に病気やけがなど正当な理由がない限り、学校を休むことはあまり好ましくないとされます。
州や学区によって異なりますが、年間10日以上の欠席があると「要注意」とされるそう。
学校から保護者に連絡がきたり、市の教育機関から指導が入ることもあるようなのです。
ただし、「病気」以外でも、事前に学校へ伝えていれば認められる理由もあります。

たとえば家族の用事(family matter)や宗教行事など。
とはいえ、「なんとなく気分が乗らないから今日は休もう」といった感覚は通りにくくいです。
そのため、欠席の理由はできるだけ明確に伝える必要があります。
私の体験:長女が登校を拒んだ日
実際に、私もアメリカの学校がここまで欠席に敏感だと知らず、驚いたことがあります。
ある朝、長女が「学校に行きたくない」と泣いてごねました。
長女は、平日の現地校に加え、土曜日は片道2時間弱かけて日本人補習校に行っています。
加えて、毎日英語と日本語の宿題に追われています。

海外で頑張っている子供たちはみんなすごい!
大変さをわかっている分、たまには休ませてあげたいという気持ちになりました。
そこで、私は「行きたくないと泣いたので、休ませます」と先生にメールをしてしまいました。
するとすぐに、学校から夫のもとに電話がかかってきたのです!
夫は「体調を確認したところ、ひどく疲れていて辛いと言ったので休ませました」とうまく説明してくれました。
そのため、大事にはなりませんでしたが、たった一度の欠席でも電話が来るんだ…!と、とても驚きました。
「行きたくない」にどう向き合うか
そんな経験もあり、今日また長女が「学校に行きたくない」と言ったときには、どうすべきか悩みました。
実は、1か月前ほどにも一度「行きたくない」と言われ、次の日は行くことを約束して休ませたことが…。

この時の理由は「thore threot(咽頭痛)」。
無理やり連れていくのも心が痛みますが、何度も休ませると学校側に不安を与えてしまうかな?
明日は行くと約束して、今日ゆっくりしてもらう?
でも、休むのが癖になるかも?
葛藤しましたが、「今日は帰ってきたら宿題お休みでいいよ」と声をかけて励ましながら、なんとか行かせました。
困ったときは先生に相談を
アメリカでは、「子どもが毎日学校に通うこと」は義務としてとても重視されます。
でもだからこそ、子どもが学校でつまずきそうなときは、親が早めに先生に相談することがとても大切です。
去年、長女が帰宅後「いじめられた」と告白してきたことがありました。
詳細を聞き、本人に「先生に相談してみていい?」と許可を取り、先生にメールすることにしました。

正直、先生に連絡して良いのかも最初悩みました。
ただこの場合、本人の話を聞いただけで、お友達の思いも、実際の場面もわかりません。
とりあえず、いじめた子供の名前は伝えて、「先生にもう少し見守ってほしい」と伝えました。
すると、担任の先生は翌日にすぐに親身に対応してくれました。
先生は、長女がまだ英語で気持ちをうまく伝えられないことをクラス全体に伝えてくださりました。
そして、本人には「Stop」と英語で言えるよう練習する時間を取ってくれました。
そのおかげで、今ではお友達とも楽しく過ごせているようです。

悩んだけど、あの時先生に伝えてよかった!
この経験から、困ったときは先生に相談すれば良いんだと実感しました。
また、相談するときは「こういう風にしてほしい」など希望を伝えた方が、先生も対応しやすいかなと思います。
まとめ
アメリカの学校では、欠席に対する意識がとても高く、正当な理由がないと厳しく対応されることがあります。
でも、だからこそ子どもがつまずきそうなときは、早めに先生に相談することが大切です。
無理をさせすぎず、でも学校のルールも大事にしながら、子どもの気持ちに寄り添っていきたい。
そんなふうに思うようになった、私の実体験でした。
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