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アメリカで子どもや家族が発熱したとき、
「Tylenolって日本のカロナールと同じ?」
「500mgって多くない?」
「子どもに使って大丈夫?」
と戸惑ったことはありませんか?
アメリカではTylenol(タイレノール)はスーパーやドラッグストアで気軽に買える解熱鎮痛薬です。
また、アメリカでインフルエンザにかかったとき、家庭で使われる市販薬の代表がTylenol(アセトアミノフェン)です。
しかし、日本と用量の考え方や製品ラインナップが大きく異なります。
特に子ども用では、シロップ・チュアブルが主流で、日本では一般的なアセトアミノフェン座薬の情報はほとんど見つかりません。
この記事では、アメリカ在住、日本で看護師をしていたママとしての実体験をもとに、
- アメリカのTylenolと日本のカロナールの違い
- 日本人・子どもに使いやすい用量の考え方
- シロップ・チュアブル・座薬の選び方
- インフルエンザ時に私がTylenolを選ぶ理由
- 妊娠中・授乳中の注意点(最近のニュース含む)
を、医師ではない一般家庭目線で、できるだけ分かりやすくまとめました。
特に、アメリカ在住の日本人ママ・プレママ向けに書いています。
「アメリカでこの薬をどう使えばいいのか分からない」と感じている方の、不安を少しでも減らせたら嬉しいです。
※この記事は、医療行為の指示ではなく、一般家庭での判断材料をまとめたものです。使用に迷う場合は、必ず医師に相談してください。
アメリカのTylenol(タイレノール)って何?日本との違い

アメリカのTylenolとは、日本でいうアセトアミノフェン製剤(カロナールなど)にあたる解熱鎮痛薬。
頭痛・生理痛・発熱など幅広い症状に使われています。
ただし、日本のように「処方薬として医師から少量もらう薬」というより、
アメリカではスーパーやドラッグストアで市販として売られている、ごく身近な常備薬という位置づけ。
アメリカではAdvil(イブプロフェン)もよく使われますが、抗炎症作用を目的とした時に使うことが多いです。
| 項目 | アセトアミノフェン(Tylenol) | イブプロフェン(Advil) |
|---|---|---|
| 主な作用 | 解熱・鎮痛 | 解熱・鎮痛・抗炎症 |
| 胃への負担 | 少なめ | 強め |
| 子ども | 第一選択 | 原則避ける場面あり |
| 妊娠中 | 第一選択 | 後期は避ける |
| インフルエンザ | ○ | △(注意) |
イブプロフェンは歯痛や骨折での痛みなどによく使われます。
ただし、胃腸への負担が大きいのと、
日本ではインフルエンザ脳症との関連が指摘されており、少なくとも小児では慎重に扱われています。
そのため、風邪やインフルエンザを疑う発熱の時、我が家ではアセトアミノフェンを第一選択するようにしています。
成分の基本は同じアセトアミノフェン
Tylenolの有効成分は日本でもおなじみのアセトアミノフェンで、解熱・鎮痛のしくみ自体は同じです。
一方で、アメリカでは「Regular Strength」「Extra Strength」「Extended Release」など、
1錠あたりの含有量や持続時間が異なる種類が多く、日本より高用量の製品が身近に並んでいます。
飲み方・用量の感覚がかなり違う
※以下は主要製品のざっくり比較です。
| 項目 | Tylenol Regular (大人推奨★) | Tylenol Extra Strength (強め注意) | Children’s シロップ | Children’s チュアブル | FeverAll 座薬 (飲めない子推奨★) | 日本 市販カロナールA |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 有効成分 (1回量) | アセトアミノフェン 325mg ★日本300mgに近く安心 | アセトアミノフェン 500mg(日本人多め注意) | 160mg/5ml (6-11kg:5ml) | 160mg/錠 (16-22kg:1錠) | 80mg/120mg/325mg ★体重15kg→120mg (3歳実例) | アセトアミノフェン 300mg |
| 主な添加物 | セルロース、コーンスターチ(玉米澱粉) (グルテンフリー) | セルロース、コーンスターチ(玉米澱粉) | グリセリン、香料 (染料フリー版あり) | 香料、甘味料 (ぶどう・バブルガム味) | グリセリンベース (座薬基剤) | セルロース、胃保護澱粉 |
| 頓服実用目安 | 1錠(325mg)、6時間空けて1日2〜3回 ★ | 1錠(500mg)、6時間空け注意 | 体重×10-15mg/kg (6時間空け) | 体重×10mg/kg (6時間空けて) | 体重×10-15mg/kg (6時間空けて) ★ | 1錠(300mg)、6時間空け1日2〜3回 |
| 日本カロナール換算 | 200mg×1.5錠相当 ★コロナワクチン感覚 | 200mg×2.5錠相当(多め注意) | 子ども体重計算式同じ | 子ども体重計算式同じ | 子ども体重計算式同じ ★ | 基準(200mg×2錠=400mg) |
| 対象年齢 | 12歳以上 ★日本人大人最適 | 12歳以上 大人強め用 | 2-11歳 味付き主流 | 2-11歳 噛んで溶かす | 生後3ヶ月〜12歳 ★飲めない子に | 15歳以上 大人用 |
| 日本との違いポイント | 日本人体重に合う安心サイズ★ | 日本上限超え、避ける | 液体主流、飲めない子課題 | 味が不評・嘔吐リスク | 日本式座薬文化の救世主★ | 低用量・胃薬併用型 |
| イリノイWalmart価格 (2026年1月) | $6.96/100錠 ★[▶ この製品を見る] | $10.97/100錠 (リンクなし) | $7.48/120ml [▶ この製品を見る] | $7.98/24個 [▶ この製品を見る] | $15/6個 ★[▶ この製品を見る] ※このリンクは120㎎になっています。お子さんの体重に合ったものを。 | 日本市販 $5-10相当 |
※2026年1月イリノイWalmart実売価格ベース。
多くの日本人成人では、Regularを1日2〜3回で十分なことが多い。
総アセトアミノフェン1,500mg/日超えないよう風邪薬併用注意。必ず医師確認を。
※基本的にアセトアミノフェンは6時間空けて、1日2~3回までが目安。
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実際に私が選んでいるのは、以下の3つです。
- Regular
- チュアブル
- 座薬

Extra Strengthはアメリカ人向け強めなので、日本人体重の私たちはRegularと座薬で十分。飲みすぎ注意で体重計算を!
日本では「体重1kgあたり○mg」で細かく計算し、1回量も比較的控えめに処方されることが多いです。
一方、アメリカの市販Tylenolは「大人は1回○mgまで、1日○mgまで」と体重関係なく記載があります。
そのため、アメリカの記載のまま従うと、上限いっぱいまで自己判断で飲んでしまいがち。
とくにExtra Strength(1錠500mg)を1回2錠、1日3〜4回といった『アメリカ基準』の量は、日本の感覚から見るとかなり多め。

例えば、私は日本でコロナワクチン後、『発熱したらカロナール200mg×2錠(400mg)』と指示されました。
この量はアメリカのRegular Tylenolなら325mgで近いけど、Extra500mgは多めの用量になっています。
そのため、大人用にTylenolを購入するならRegular Tylenol 325mgをおすすめします。
日本は「胃腸薬+痛み止め」の発想が強い
日本では市販の頭痛薬=ロキソニンやイブプロフェン+胃腸薬という組み合わせが多く、胃にやさしいかが重要視されます。
一方アメリカのTylenol製品は、基本的にアセトアミノフェン単剤で、胃腸薬がセットになっていることは少ないです。
そもそも、ロキソニンは胃に負担がかかりがちですが、アセトアミノフェンはそれより胃にやさしめです。

アセトアミノフェンは、アメリカでは「胃よりも肝臓に気をつける薬」という意識した方が良いと思います。
風邪薬・総合感冒薬の中身も違う
アメリカのDayQuil・NyQuilなどの風邪シロップには、アセトアミノフェンが他の成分(咳止め・鼻づまり成分など)と一緒に高用量で入っているものが多いです。
そのため、知らないうちにタイレノール+感冒薬でアセトアミノフェンを二重に飲んでしまうリスクも。
日本では「カロナール単剤+他の薬」という処方が多いのに対し、アメリカの総合感冒薬は何でも入りの文化が強いです。

私は、それが怖くて、発熱時は基本的にはアセトアミノフェン製剤しか使わないようにしています。
もし併用するなら「総量のアセトアミノフェンがどれくらいになるか」を自分で確認する必要があります。
子ども用・座薬のラインナップの差
アメリカはシロップやチュアブルなど「飲むタイプ」が中心で、味が合わない・うまく飲めない子にはハードルが高いことも。
日本のように座薬が一般的ではありませんが、「FeverAll」などアセトアミノフェン座薬も売っています。

「飲めない子どもには座薬」という選択肢を持っていれば良いと思います。
妊娠中・授乳中の位置づけも記事全体で補足予定
妊娠中の解熱鎮痛薬としては、アメリカでもアセトアミノフェンが第一選択とされてきました。
しかし、近年は長期連用を控えるべきという流れや、政治家・メディアの発言で不安が広がっているようです。
記事の後半に、日本人目線で「妊婦さん・授乳中ママ・子どもでどう使い分けるか」を整理していこうと思います。
Tylenolは何歳から?子どもに使える年齢の目安

子どもにTylenolを使うとき、まず知っておきたいのが「何歳から安全に使えるか」です。
製品によって対象年齢や用量が異なるため、必ずラベルを確認してください。
| 製剤 | 対象年齢 | 体重目安 |
| FeverAll 座薬 | 生後3か月〜12歳 |
5〜30kg(体重に応じて用量調整)
|
| Children’s Tylenol シロップ | 2歳〜11歳 |
体重6〜27kg(製品ごとに調整)
|
| Children’s Tylenol チュアブル | 2歳〜11歳 |
体重16〜27kg(製品ごとに調整)
|
この年齢・体重を押さえておくと、シロップ・チュアブル・座薬それぞれの選び方がぐっと分かりやすくなります。
アメリカのTylenolの種類と選び方(錠剤・液体・チュアブル・座薬)

Tylenol、アセトアミノフェン製剤はたくさんの種類があります。
日本人に使いやすいおすすめのもの、使えるけど私の子どもには合わなかったものも含め紹介していきますね。
大人用:Tylenol Regular Strength(325mg錠)
TylenolはExtra(500mg)の方が良く見る印象ですが日本人だとRegular(325mg)の方をおすすめします。
日本で発熱時などは『カロナール200mg錠2錠(400mg)を6時間空けて内服』という指示が多いです。
これに当てはめて、このTylenol Regularを325㎎1錠内服とすれば、同じような感覚で安心。

日本人体重に当てはめると、Extra(500mg)は用量が多めなので避けています。
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Walmart価格:$6.96/100錠
[Amazonリンク:Tylenol Regular Strength 325mg]
子ども用:Children’s Tylenol(液体)
Tylenolに子供用のシロップ製剤もあります。
ただ、日本ではおいしいと感じるシロップ薬ですが、アメリカのシロップ薬は私の子どもたちには不評です。

少量のチョコレートアイスやバニラアイスに混ぜれば飲めることもありましたが、無理に使ってはいません。
もし混ぜるなら、個人的にはチョコの方が苦味をマスクしやすいのでおすすめですが、バニラでもOK。

価格:$7.48/120ml
[Amazonリンク:Tylenol 子ども用シロップ120ml]
上記リンクは「ぶどう味」です。他にチェリー味やバブルガム味もあります。
子ども用:Children’s Tylenol(チュアブル)
Tylenolのチュアブルタイプもありますが、これも実は私の子ども達には不評です。
長女は発熱時、頭痛も併発し、よく嘔吐するタイプ。

これを食べさせて、嘔吐を誘発させてしまったことがありました。
シロップやチュアブルも飲めない子どもには次に紹介する座薬をおすすめします。


Walmart価格:$7.98/160㎎・24個入り
[Amazonリンク:Tylenol 子ども用チュアブルタイプぶどう味]
[Tylenol 子ども用チュアブルタイプバブルガム味]
飲めない子に最適★:FeverAll座薬(80mg/120mg)
私の子どもたちは発熱時、Tylenolシロップやチュアブルよりもアセトアミノフェン座薬を使うことがほとんどです。

特に私の長女(現在8歳)は、発熱すると頭痛がひどく、嘔吐もよくします。
そのため、発熱時はアセトアミノフェン座薬を使っています。
アメリカでは座薬はsuppository(サポジトリー)と呼ばれ、FeverAllはacetaminophen suppositoryとして販売されています。
座薬を使うと薬が効いている間は嘔吐もしなくなり、食欲も少し戻ります。
どの用量を使うかは次に詳しく説明しますね。

Walmart:$10-15/6個
[Amazonリンク:Feverall 80mg 6個入り×2パック]
[Feverall 120mg6個入り]
【関連記事】子どもの発熱対応については、別記事で詳しくまとめています。
子どもに安全!年齢・体重別用量表
アセトアミノフェン座薬(FeverAllなど)の年齢・体重別用量表
| 用量 | 年齢 | 体重 |
| 80mg | 6ヶ月〜3歳未満 | 5〜12kg |
| 120mg | 3〜6歳 | 12〜24kg |
| 120mg×2 | 6歳以上 | 24〜30kg |
| 325mg | 12歳以上・大人 | 30kg以上 |

10〜15mg/kgが目安なので、我が家では以下のように使っていますよ。
3歳末娘(15kg):120mg×1回(約8〜10mg/kg)
6歳長男(20kg):120mg×1回(約6mg/kg。まずは1個で様子見)
8歳長女(21kg):120mg×1〜2回(最大240mgまで。小児科医と相談)
もし、使っている総合感冒薬・咳止めシロップにアセトアミノフェンが含まれている場合は、 座薬と合算して考える必要があります。
3日以上連続で必要になる場合は受診を考えましょう。
座薬の入れ方(家庭で使うときの基本)
用意するもの
- 座薬
- ワセリン(オリーブオイル等でも)
- ティッシュ1枚(すぐお尻をふけるように)
- 使い捨て手袋(衛生的に気になる方)
手順
- 座薬にワセリンをたっぷりつけ、ティッシュの上に置いておく
- 横向き+膝を軽く曲げるor仰向けで足をあげる(協力者がいれば体を丸めてあげる)
- とがった方から入れる
- 入れた後は数十秒お尻を軽く押さえる
- すぐ出たら、溶けていなければ再挿入OK
10分以上経ってから出てきたり、排便があった場合、基本的に追加は不要です。
入れるときに力が入ると、入りにくいし、恐怖から不快感を感じやすいです。
できるだけ体を丸めた姿勢を取ると、楽に入ります。

協力者がいれば、体を丸めてもらっていれると子どもが楽ですよ!
※医師の指示がある場合はそちらを優先してください。
シロップ・チュアブルの場合の目安量【参考】
シロップやチュアブルも選択肢ですが、必ず商品ラベルの指示を優先してください。
例:Children’s Tylenol(160mg / 5mL)
| 体重 | 目安量 |
|---|---|
| 11–16kg | 5mL |
| 16–22kg | 7.5mL |
| 22–27kg | 10mL |
例:チュアブル(160mg / 錠)
| 体重 | 目安 |
|---|---|
| 16–22kg | 1錠 |
| 22–27kg | 1.5錠 |
| 27kg以上 | 2錠 |
※子ども用アセトアミノフェンは、製品ごとに濃度・用量が異なります。
この記事の表は目安であり、実際には必ずラベル表示に従ってください。

もしチョコレートアイスなどと混ぜても少ししか飲めなかった場合でも、とりあえず次の時間(6時間空けるのが推奨)まで待った方が安全です。
妊婦・授乳中のTylenol(アセトアミノフェン)はOK?注意点まとめ
妊娠中・授乳中の解熱鎮痛薬としては、
アメリカでも日本でもアセトアミノフェンが第一選択とされてきました。
イブプロフェンやロキソニンなどのNSAIDsは、特に妊娠後期に胎児への影響が指摘されているため、
自己判断での使用は基本的に避けるよう案内されています。
その一方で、近年「アセトアミノフェンの長期使用」について注意喚起が強まっており、不安を感じる妊婦さんも増えています。
妊娠中のタイレノール、最近のニュースと専門家の見解
2025年9月の会見で、トランプ大統領が
「妊婦はタイレノールを飲むべきでない。飲まなくていいなら飲まないでほしい」という趣旨の発言をし、
アセトアミノフェンと自閉症との関連に言及したことが話題になりました。
行政としての立場は「妊婦は必要なときに限って使用を」という注意喚起ですが、
トランプ氏本人の発言は「できるだけ飲まない方がいい」という、かなり強めのトーンでした。
専門家(ACOG・FDA)の現時点の結論
アメリカ産科婦人科学会(ACOG)は、
-
アセトアミノフェンは妊娠中に使える第一選択の解熱鎮痛薬
-
自閉症などとの因果関係を裏付ける高品質な証拠は現時点ではない
と、これまでの立場を改めて表明しています。
推奨されているのは、
-
必要なときに
-
最小限の用量を
-
最短期間
-
主治医と相談のうえで使用する
というスタンスです。
FDA(アメリカの食品医薬品局)も同様に、一部の研究で関連が示唆されていることには触れつつ、因果関係は証明されていないとしています。
長期・慢性的な使用を避けるようラベル表示の見直しは進めていますが、妊娠中に市販で使える解熱鎮痛薬としては
依然としてアセトアミノフェンが第一選択という位置づけは維持されています。
ママ目線での整理(私の考え)
トランプ大統領の発言を見て、「タイレノールって危険なの?」と不安になった妊婦さんも多いと思います。
ただ、現時点では「飲んだら危険」という話ではなく、
-
長期間、ダラダラ使い続けるのは避けよう
-
本当に必要なときだけ、医師と相談して使おう
という方向に、空気が少し変わってきた、と受け止めるのが現実的だと感じています。
私自身は、
-
37〜37.5℃程度の微熱や軽い痛みなら「今、本当に薬が必要かな?」と一度立ち止まる
-
38℃以上の高熱や、つらさが強いときは母体や赤ちゃんを守るために、医師と相談して使う選択肢は残す
という考え方をしています。
不安なときは、「ニュースを見て少し不安で…」と、そのまま産科・婦人科に電話などで相談して大丈夫です。
インフルエンザ時に使われる薬|なぜTylenolを選ぶのか

インフルエンザ時は、私はTylenol(アセトアミノフェン)を選びます。
なお、タイレノールは発熱や痛みを和らげる「対症療法」の薬であり、インフルエンザウイルス自体を抑える薬ではありません。
抗インフルエンザ薬とアセトアミノフェン(Tylenol)は、作用する仕組みが異なるため、医師の指示があれば併用されることが一般的です。
抗インフルエンザ薬でウイルスの増殖を抑えつつ、Tylenolで発熱や頭痛などのつらい症状を和らげる、という使い分けになります。
インフルエンザと診断された場合は、抗インフルエンザ薬が処方されることもあります。
アメリカで処方されるインフルエンザ薬については、別記事で詳しく紹介しています。
※併用の可否や用量は、年齢・体重・症状によって異なるため、必ず医師や薬剤師の指示を優先してください。
インフルエンザ時は「まず解熱・鎮痛」が最優先
インフルエンザにかかったとき、一番つらいのは
- 高熱
- 強い頭痛
- 全身のだるさ
このとき、ウイルス自体を治す薬は限られているため、家庭でできる対処は「症状を和らげて休むこと」が中心になります。

そのため、私はまず解熱・鎮痛薬としてアセトアミノフェン(Tylenol)を選びます。
なぜインフルエンザ時にTylenolを選ぶのか
理由はシンプルです。
- イブプロフェンやロキソニンはインフルエンザ脳症のリスクがある
- 胃への負担が比較的少ない
- 子ども・妊婦・授乳中でも使えるケースが多い
- 発熱・頭痛の両方に対応できる
- アメリカでも第一選択として案内されることが多い
特に高熱が出ているときは、「炎症を抑える」よりも「体を休ませる」ことが重要。

まずはアセトアミノフェンで身体を楽にする目的で十分だと感じています。
ちなみに、以前親戚の子どもが旅行中に熱を出したとき、座薬やカロナールを勧めたら「38.5度以上じゃないと使えないから」と言われたことがあります。
確かに、医師から処方されるときには「38.5度以上で」と指示されることがありますが、だからといって熱があるときしか使えないわけではありません。

痛みやつらさがあるときは、熱がなくても使って大丈夫です。
私の場合、子どもが発熱時に辛そうにしているときはもちろん使いますし、痛みが強い場合も同様です。
解熱剤を使ったあとの見方|熱より大事なポイント
子どもにアセトアミノフェン(Tylenol)を使っても、思ったより熱が下がらないことはよくあります。

例えば、39℃台 → 38℃台までしか下がらない、ということも珍しくありません。
でも、小児の場合は「何度まで下がったか」よりも、次の点を見てあげてください。
- 少し元気が出てきた
- 表情がやわらいだ
- 水分を少しでも飲めるようになった
- 食欲が少し戻った
- 体が楽そうに見える
これらが見られれば、熱が大きく下がらなくても、薬はしっかり効いています。

アセトアミノフェンは、熱を無理に下げる薬ではなく、体のつらさを和らげて、回復を助ける薬だからです。
しかし、解熱剤を使っても、熱以外の症状(お腹が痛い・喉が痛いなど)が続くと、「このまま様子見でいいの?」と迷うこともあります。
そんなときの受診目安については、こちらの記事で詳しくまとめています。
こんな場合は受診を考えても
一方で、解熱剤を使っても
- ぐったりしたまま
- 表情がぼんやりしている
- 水分がほとんど取れない状態が続く
- 何度使っても全く楽にならない

このような場合は、「熱が何度か」よりも「様子が悪いこと」自体を重視して、受診を考えた方が安心です。
こんなときは病院へ|家庭対応と受診の目安
以下の場合は、薬で様子を見ず、受診を考えてください。
子ども・大人共通
- 生後3か月未満の発熱
- 水分がほとんど取れない
- 呼吸が苦しそう・速い
- 高熱が3日以上続く
- 痛みや症状が薬を使っても改善しない
子ども特有
- ぐったりして遊ばない
- 尿が半日以上出ていない
- けいれん
- 嘔吐が止まらない
- 親が「いつもと明らかに違う」と感じる

親の直感は意外と大事!
迷ったら「行きすぎ」より「遅れない」方を選んでいいです。。
【関連記事】インフルエンザを疑ったときの受診については、こちら。
まとめ

アメリカのTylenol(タイレノール)は、日本のカロナールと同じアセトアミノフェン製剤ですが、
用量・製品の強さ・使い方の感覚は日本と大きく異なります。
特にアメリカでは、
- 1錠500mgなど高用量製品が一般的
- 総合感冒薬にアセトアミノフェンが含まれていることが多い
- 子ども用はシロップ・チュアブルが中心
という背景があり、日本人の感覚のまま使うと「知らないうちに多く飲んでしまう」リスクもあります。
そのため、我が家では
- 大人はTylenol Regular 325mgを基本にする
- 子どもは体重×10〜15mg/kgを目安に考える
- 飲めない子どもにはFeverAllなどのアセトアミノフェン座薬も選択肢に入れる
- インフルエンザ時は、まずアセトアミノフェンで解熱・鎮痛を優先する
という使い方をしています。
妊娠中・授乳中についても、現時点ではアセトアミノフェンが第一選択とされていますが、
「必要なときに、最小限を、最短期間で」という考え方がより重要になってきています。
アメリカでの薬選びは、日本以上に「自分で考えて選ぶ力」が求められます。
この記事が、発熱やインフルエンザで不安なときに「判断の軸」を持つための参考になれば幸いです。


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