子どもが発熱したとき、「冷やす?温める?解熱剤は使うべき?」と迷うママは多いですよね。
日本とアメリカでは対応や基準が違うため、在米ママは特に戸惑いがちです。
私が一番大事にしているのは、体温の数字ではなく子どもが心地よく過ごせるかです。

寒いと感じているときは温め、暑いと感じているときは冷やす。
本人の感覚を基準に、衣服や布団、室温を調整することで、家庭でできる発熱ケアは十分に行えます。
本記事では、アメリカ在住・元看護師ママとして、家庭でできる発熱対応のコツや薬の選び方、登校再開の目安まで詳しく解説します。
※本記事は一般向け医療情報サイトや小児科での説明を参考にまとめています。
※この情報はあくまで一般的な目安で、心配なときは医療機関へ。
冷やす・温めるの判断は「手足」と「本人の感覚」

手足が冷たい・寒がっているときは「温める」
手足が冷たく、子どもが「寒い」と言うのは、発熱初期によく見られる状態で、今から熱が上がるサインです。
そのような時は靴下、薄手の長袖、毛布などで、温かくなるように調整しましょう。

無理に冷やさないことが大切です。
「とりあえず冷えピタ」と思って張ると、寒気が増して、子どもが苦痛を感じてしまうかもしれません。
手足が熱い・暑がっているときは「冷やす」
手足が熱く、子どもが「暑い」と言っているときは、熱が上がりきっているサインです。
薄着にして、首・脇などをやさしく冷やし、本人が心地よく感じるように環境を整えましょう。
我が家では、日本から持ってきた柔らかい保冷剤を使っています。

固いものや氷ではなく、肌に当てても痛くならない柔らかさがポイントです。
アメリカ製品で同じものが見つからない場合は、タオルで包んだ冷たいペットボトルなどでも代用できます。
もし、子どもが希望するなら冷えピタを張っても良いと思います。
皮膚が弱い子はかぶれるリスクもあるので、注意しましょう。
いちばん大事なのは「本人が心地よいか」
大人の感覚ではなく、子どもがどう感じているかが一番大事です。
布団や衣服はこまめに調整して、子どもが心地よいと感じるようにしましょう。
ぐったりしている、水分も飲めない、受け付けない状態なら、すぐ受診をしてください。
「風邪薬のめばいいじゃん?」に感じた違和感

私が「お腹が痛い」と言ったとき、夫に「風邪薬飲めばいいじゃん。なんで飲まないの?」と言われました。

夫は、総合風邪薬のことを万能薬と思っているようですが、違います。
腹痛のときは、胃腸が弱っていることが多いので、胃腸に負担のかかる解熱鎮痛剤を飲むと、悪化してしまう可能性も。
症状に合わない薬は、体の負担になることもあるため「とりあえず風邪薬」は危険な判断である場合があります。
総合風邪薬が「要注意」な理由(特にアメリカ)

中に何が入っているか分からない問題
アメリカの総合風邪薬にはアセトアミノフェンが含まれていることが多い印象です。
ものによっては、総合風邪薬1回分にかなり多めのアセトアミノフェンが含まれていることもあります。
解熱鎮痛剤と併用すると、結果的にアセトアミノフェンを大量に内服してしまうことになるリスクがあります。
「とりあえず風邪薬」はおすすめしない
症状別に、必要なケア、薬を選ぶ方が安全です。

ウイルス性の風邪でも、胃腸炎による腹痛でも、一番大切なのは体を休めることです。
解熱鎮痛剤や総合風邪薬は、症状を和らげて、体を楽にして少しでも休みやすくする目的で使うもの。
「これを飲めば治る」というものではありません。
【関連記事】
アメリカでよく使われる解熱鎮痛剤のTylenol(タイレノール)の使い方を詳しく解説している記事はこちら。
子どもの発熱時、イブプロフェンはいつ注意する?

インフルエンザが疑わしいとき
冬期であり、インフルエンザが流行しているなどの情報があるときに発熱した場合、インフルエンザの可能性を考える必要があります。
インフルエンザが疑われる場合、
「子どもにはイブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用は慎重になるべき」とされています。
一部の研究や報告では、インフルエンザ罹患時にNSAIDsを使用した場合の重症化リスクが指摘されているためです。
そのため、診断がつく前の段階や、自宅で様子を見る間は、成分を確認し、
アセトアミノフェン(Tylenol)を選ぶ方が安全と考えられることが多いです。

もし、インフルエンザと診断される前に総合風邪薬を使用する場合は、イブプロフェンが含まれていないか必ず成分表示を確認しましょう。
※この内容は、一般向け医療情報サイトや小児科での説明を参考にまとめています。最終的な薬の選択は、医師の指示を優先してください。
【関連記事】
アメリカでインフルエンザが疑わしい時の受診、費用、薬について詳しく説明しています。
溶連菌の場合は?
一般的には使用されることもあるが、医師の指示を優先してください。
自己判断で使い分けないことが大切です。
アメリカの「発熱」基準と学校ルールの違い

100°F(約37.7℃)が発熱とされることが多い
アメリカの発熱とみなされる体温は100~100.4°F(約37.7~38.0℃)あたりです。

日本だと37.5℃が基準な印象ですが、アメリカでは少し高めの体温が基準ですね。
登校再開の目安
私の住んでいる町の学校では、「解熱剤なしで24時間発熱がなければ登校OK」とされています。
たとえインフルエンザでも、発熱という症状が出たら、この基準が適用されます。

アメリカの学校では、これと同じ登校の目安を取り入れているところが多い印象です。
ただし、地域や学区によってルールが違うため、実際にはお子さんの通う学校の規定を必ず確認してくださいね。
【関連記事】
アメリカでインフルエンザになった時の隔離期間についてはこちらでまとめています。
発熱時の水分補給と食事|我が家の工夫

水分補給の基本
我が家では、子どもが発熱した時の水分はゲータレードやリンゴジュースを薄めて飲ませています。

ゲータレードはレモンライム味が飲みやすく、我が家のお気に入りです。
私の長女(8歳)と次女(3歳)は発熱すると、嘔吐も併発しやすいタイプ。
そのため、嘔吐しないか観察しつつ、少量ずつこまめに水分補給させるようにしています。

体重1kgあたり1日40~50ml程度を目安にしつつ、汗や呼吸で失われる分もあるため、「こまめに・少しずつ・本人の様子を見ながら」を大切にしています。
※注意:1歳未満の子にはゲータレードは使わず経口補水液(Pedialyteなど)を使用してください。
食事は「消化の良さ」を最優先
発熱時は、おかゆ、すりおろしリンゴ、バナナなど、消化に良いものを少しずつあげています。
みかんなどの柑橘系は消化には悪いと言われているので、我が家では風邪の時は控えめにしています。
パウチのおかゆが恋しくなりますが、アメリカには売っていないので、ゲータレードやリンゴジュースは常備するようにしています。

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もしアメリカで子どもが熱性けいれんを起こしたら

熱けいれんは、6ヶ月から5歳頃までの乳幼児が、38℃以上の発熱に伴って起こすけいれん(ひきつけ)のこと。
特に体温が急上昇する時に起こりやすいです。
もし子どもが熱けいれんになったらどう対応すべきかをまとめていきます。
まず観察するポイント

熱けいれんが起こった場合、まず以下を見てください。
- 何時に起こり始めたか(時計を見る)
- 左右で動き方に差はあるか
- 意識はあるか
- 何分続いたか
けいれんの持続時間
けいれんが続いた時間を観察します。
5分以上続く、短時間に繰り返す場合は、すぐ病院受診するべきです。
意識は戻ったか
意識が戻らない場合も、すぐ病院を受診してください。
初めてかどうか
けいれんが初めての場合、必ず病院受診しましょう。

けいれんの原因が、発熱なのか、それとも他の病気なのか原因を探る必要があります。
救急車?自家用車?迷ったときの考え方
日本では、けいれんが起こった場合迷わず救急車を呼ぶのが一般的だと思います。
でも、アメリカでは救急車がとても高額です。
アメリカで熱けいれんが起こった場合は以下を参考に病院へ行く方法を判断するのが良いと、私は考えます。
- 5分以上続く、意識が戻らないなら救急要請(911へコール)
- 短時間で回復、意識が戻るなら、自家用車でERでも現実的

けいれんの経験がある子でも、いつもと違うと感じたら迷わず受診を。
【関連記事】
アメリカの受診方法や費用の目安などを紹介している記事はこちら。
まとめ|発熱ケアでいちばん大切なのは「観察」と「快適さ」

子どもが発熱したとき、「冷やす?温める?」「解熱剤は使うべき?」と悩むことは少なくありません。
でも発熱対応でいちばん大切なのは、体温の数字に振り回されるのではなく、子どもの様子をよく観察することです。
手足が冷たく寒がっているときは温め、手足が熱く暑がっているときは冷やす。
そして何より、本人が心地よく過ごせているかを基準に、衣服や寝具、室温を調整してあげることが大切です。
また、総合風邪薬は万能薬ではなく、特にアメリカでは成分や用量に注意が必要です。
発熱時は必要以上に薬に頼らず、症状に合ったケアと十分な休養、水分補給を優先しましょう。
日本とアメリカでは、発熱の基準や学校のルール、受診の考え方も異なります。
在米ママとして、そして元看護師として、この記事が「家でどう対応すればいいか迷ったとき」の判断材料になれば嬉しいです。
本記事は一般的な目安をまとめたものであり、症状が強い場合や判断に迷う場合は、必ず医療機関へ相談してください。
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