アメリカで子育てをしていると、「子どもが薬を飲まない」「どうやって薬を飲ませたらいいの?」と悩む場面に、必ず一度は出会うのではないでしょうか。
特にアメリカの子ども用の薬は、味や形が日本と大きく違い、「アメリカの薬、どうしてこんなに飲ませにくいの?」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。

私自身も、アメリカで子どもに処方された薬をどうしても飲ませられず、本当に困った経験があります。
本記事では、アメリカ在住の元看護師ママが、アメリカで子どもに薬を飲ませるときの工夫、考え方を、薬の種類別にまとめていきます。
私と同じように、アメリカで子どもが薬を飲まなくて困っている人の参考に少しでもなれば、うれしいです。
アメリカの薬、子どもが飲まない問題はよくある

なぜアメリカの子ども用の薬は飲みにくいのか
アメリカの小児用の薬は、味がとにかく強いものが多い印象があります。
甘さが強すぎたり、独特の人工的なフレーバーがついていたりして、日本の薬に慣れている子どもほど拒否反応が出やすいのではないかと思っています。

我が家の子どもたちもアメリカのシロップ製剤が苦手です。
特に2〜3歳くらいの子は、味や感覚に敏感で、急に飲めなくなることもよくあります。
また、抗生剤などは成分そのものの苦味が強く、フレーバーで完全にごまかしきれていないこともあります。
日本の薬との味・形の違い
日本では、粉薬や比較的マイルドなシロップが多く、「多少苦いけど我慢できる」設計になっている印象があります。
一方アメリカでは、以下のような違いがあります。
- シロップが主流
- 味がはっきりしている
- チュアブル(噛むタイプ)が多い

味覚や食感の好みが合わないと一気にハードルが上がります。
「飲ませなきゃ」という親のプレッシャー
医師から「必ず飲み切ってください」と言われると、親としてはどうしても飲ませることが最優先になりますよね。
でも、泣いて暴れて吐いてしまったり、薬の時間が親子ともにトラウマのようになってしまうことも。
ここで無理をしすぎると、次からさらに拒否が強くなる悪循環に陥りがちです。
薬の種類別|アメリカでの子どもへの薬の飲ませ方(我が家の場合)

ここからは、実際に我が家で試してきた対応を、薬の種類別にまとめます。
同じ「薬」でも、対応の考え方は少しずつ違いました。
抗生剤|アメリカで処方される子どもの薬は飲み切りが大切
抗生剤は途中でやめないことがとても大事な薬です。
多少嫌がっても、基本的には「どうやって飲ませ切るか」を考える必要があります。
我が家ではこういった工夫をしています。
- 何に混ぜたら飲めそうか子ども自身に相談
- 少量の食品に混ぜて、一気に飲ませる
- 飲めた後はしっかり褒める・切り替える

正直ラクではありませんが、「これは治すために必要な薬」と親が理解していることが、気持ちの支えにもなります。
我が家ではしたことはないですが、医師や薬剤師に「味を変えられるか」「他の形状はないか」を相談することもできると思います。
英語でうまく説明できないときは、このフレーズをそのまま見せてもOKです。
“Can you make this medicine taste better or add some flavor so my child can take it more easily?”
“Is there a different form of this medicine, like chewable tablets, a different liquid, or suppositories?”
私は、長女が溶連菌にかかったとき、抗生剤を飲ませるのをやめてしまい、再発しかけたため、再度抗生剤を処方されたことがあります。
抗生剤の飲み切る大切さを思い知らされた出来事でした。
▶アメリカで子どもが溶連菌になったときの対応についてはこちらで詳しく紹介しています。
解熱鎮痛薬(タイレノール)|飲まないときは代替も考える
アセトアミノフェン(タイレノール等)は、以下のように選択肢が比較的多い薬です。
- シロップ
- チュアブル
- 座薬
どうしても飲めない場合は、形を変えることで解決することもあります。

また、熱や痛みが落ち着いているなら「無理に使わない」という選択もあり得ます。
ここは子どもとも相談しつつ、子どもができるだけ苦痛なく、楽になるようにと考えています。
実際の使い分けや用量が不安な方は、
▶Tylenol(タイレノール)の使い方の完全ガイドは別記事でまとめています。
▶アメリカで子どもが発熱した時の対応についてはこちらです。
また、インフルエンザになった時にもタイレノールやアセトアミノフェン座薬は、解熱鎮痛薬として第一選択とされます。
▶病院にいくべき?アメリカでインフルエンザの費用・薬・連絡方法まとめ
アレルギー薬(クラリチンなど)|子どもによって合う形・合わない形
アレルギー薬は長期間使うことも多く、子どもに合う形状かどうかがとても重要です。

我が家は、シロップが飲めず、チュアブルなら飲めたのでチュアブルを基本使っています。
逆にチュアブルを噛めないなら、シロップを使う方が良いかと思います。
「この薬=嫌な思い出」にならないよう、無理はしすぎないようにしていました。
花粉症、鼻づまりの症状は、薬以外でケアできることも多いです。
【関連記事】
▶アメリカでの花粉症対策まとめはこちらで詳しく解説しています。
▶アメリカで買える子どもの花粉症薬(シロップ・チュアブル)についてもまとめています。
▶加熱式加湿器Vicks Steam Warmについての詳しいレビューもしています。
アメリカの薬を子どもに飲ませやすくする工夫
チョコレートアイスに混ぜる方法
割とどの薬でも使えるのがチョコレートアイス。チョコの苦味が、薬の苦味を和らげてくれることがあります。
ポイントは以下です。
- ごく少量のアイスに混ぜる
- 溶けすぎる前に食べさせる
我が家では、チョコレートアイスと一緒ならなんとか薬を飲めると経験してから、少し気持ちが楽になりました。

ただ、量が多すぎると途中で嫌になってしまうので、「確実に食べ切れる量」に混ぜるのがコツです。
バニラアイス・その他の食品は?
バニラアイス、ヨーグルト、プリンなども選択肢ですが、薬によって合う・合わないがはっきり分かれます。
子どもによっても、ヨーグルトに混ぜるのは嫌。そもそもヨーグルト苦手、とかもあります。

子どもの好き嫌いによっても変わるので、食品を変えて試してみるのが良いと思います。
柑橘系と混ぜると苦くなる理由
私は、酸味の強いジュース類(オレンジジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料など)は、基本的に避けるようにしています。
オレンジジュースなどの柑橘系は、一見良さそうですが、薬の苦味を強めてしまうことがあるからです。

一部の抗生剤は、酸味のある飲み物と一緒にすると味が変わり、余計に飲めなくなってしまうことも。
どの薬がどの飲み物と相性が悪いかは種類によって異なるため、実際に混ぜる前に、医師や薬剤師に「この薬は何と一緒なら大丈夫か」を確認しておくと安心です。
英語が不安なときは、薬局や小児科で、
「Can I mix this medicine with juice, milk, or food?」
(この薬はジュースや牛乳、食べ物と一緒に混ぜても大丈夫ですか?)
と一文だけ聞けるようにメモしておくと安心です。
注意した方が良い飲み合わせ
酸味の強い飲み物
オレンジジュース、グレープフルーツジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料などは、薬によっては苦味が強くなったり、味が変わって飲みにくくなることがある。
グレープフルーツジュース
一部の薬では「効きすぎてしまう」「作用が変わる」ことが知られているので、基本的に一緒に使わない方が安心。
温かい飲み物
成分の安定性に影響する可能性があるので、熱い飲み物に混ぜるのは避ける。
食品アレルギー
乳製品・卵・ナッツ系アイスなどに混ぜるときは、アレルギーがないか事前に確認する。
子どもがどうしても薬を飲まないときの代替手段
例えば以下のような手段があります。
- チュアブルタイプに変更
- 座薬を使う
- 体調や症状によっては無理をしない
「飲めない=失敗」ではありません。

選択肢を知っておくことが、親の心の余裕につながります。
アメリカで子どもに薬を使うときの注意点

自己判断で薬を中止しない
特に抗生剤は、途中でやめることで治りが悪くなることがあります。つらいときほど、必ず医師に相談を。
何でも混ぜていいわけではない
食品との相性によっては、効果が弱まったり、苦味が増したりします。迷ったら薬剤師に聞くのが安心です。
用量・回数を変えない
「少ししか飲めなかったから、次は多めに」などはNG。用量・回数は必ず守ります。

私は、もし少ししか飲めなかった場合でも、自己判断で次の量を増やすことはせず、基本的には次の予定時間に通常の1回量を飲ませます。
ただし、抗生剤など薬の種類や、どの程度飲めなかったかによって対応が変わることもあるため、不安な場合は医師や薬剤師に確認するのが安心です。
例えば、ほとんど吐いてしまった・半分以上残ってしまった場合や、何回も続けて飲めなかった場合は、早めに医師や薬剤師に相談すると良いと思います。
アメリカで子どもに薬を使うときのポイント
- 遠慮せず医師・薬剤師に相談する
- 市販薬でも年齢・体重を必ず確認
- フレーバー変更が可能か聞いてみる
アメリカでは「聞くのが当たり前」。分からないことは、その場で確認してOKです。
※この記事は、我が家の体験をもとにした情報共有です。実際の対応は、処方内容や子どもの状態によって異なるため、最終的には医師・薬剤師の指示を優先してください。
まとめ|実体験から伝えたいこと

薬を飲めないのは、わがままではありません。
味覚、感覚、年齢、その子なりの理由があります。
「どうすればこの子に合うか」を考えて試してみるのが良いと思います。
親も子も、しんどい中での投薬。
完璧を目指さず、その子の特性に合わせたやり方を一緒に探していけたらいいなと思っています。
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