アメリカでトルネード警報が出たら

トルネード警報のアイキャッチ アメリカ生活

アメリカで地震が起こることはあまりないですが、トルネードはよく起こります

トルネードの危険がある場合、携帯電話から警報が鳴ります。

あまり日本ではなじみのないトルネード(竜巻)。

アメリカでトルネード警報が鳴ったらどうしたら良いか、わからない方もいるのではないでしょうか?

そこで、今回はトルネード警報が出た場合の対策についてお伝えします!

ぜひ見ていってください♪

アメリカはトルネードが起きやすい

夏の空

アメリカは、トルネード(竜巻)が多く発生する国とされています。

日本では、平均25個程度のトルネードが確認されているそうです。

それに対してアメリカでは、年間1000個のトルネードが発生しているそう。

日本と比べて、アメリカはトルネードが多いと言えますよね。

アメリカでは、4月からトルネードの発生が増え、5、6月が最も多くトルネードが発生しているそうですよ。

私の体感では3~7月くらいがトルネードの時期という感覚。

トルネードの発生見込み地域やその規模はある程度予測可能といわれていますが、 竜巻の具体的な発生場所や進路は直前でしか分かりません。

引用:在ヒューストン日本国総領事館

トルネードは、急に発生し、速度も速いので、すぐに避難することが大切になりそうですよね。

アメリカの警報音

アメリカでも、必要時に警報が携帯から鳴ります。

アメリカの携帯での警報音は、こんな音です。

この警報音が鳴ったら、必ず警報の内容を確認しましょう!

アメリカのトルネード警報の種類

WARNINGtと書いたブロック

トルネード警報は、2種類あります。

  • Tornado Watch
  • Tornado Warning

この2つの違いについて説明します。

Tornado Watch

トルネードが発生する可能性があるため、警戒してくださいという警報です。

まだトルネードは発生していないが、天候条件がそろっている状態です。

空の様子や天気予報に注意し、いつでも避難できるようにしておきましょう!

この時点で、避難場所を確認しましょう。

Tornado Warning

トルネードが発生した、またはレーダーが検出した状態で、「今すぐ避難せよ」という警報です。

Warningの場合は、トルネードがもう来ていて、命の危険があるため、すぐ避難しなければなりません。

Warningは即避難と覚えましょう!

避難場所

非常口

避難場所は、自宅に地下室がある場合は地下に。

私の家は、地下室があるので、そこに避難します。

地下室がない場合は、できれば窓ガラスから離れた場所が良いです。

また、家の中心部の柱が多くて構造が丈夫そうな場所(バスルームや部屋の角など)が避難に適しますよ。

もし、車にいた場合、車に留まるのは危険です!

トルネードの強風で車が吹き飛ばされる可能性があり、車の中は非常に危険です!

車が一番危険かもしれません。

車から出て、頑丈な建物の中に避難してください。

外にいる場合も、頑丈な建物、例えば教会などを探しましょう。

頑丈な建物の例を挙げておきます。

  • コンクリートやレンガ造りの建物
  • 地下室がある建物
  • 窓の少ない建物の内部
  • 学校・教会・公共施設(市役所・図書館など)
  • 大型ショッピングモールの窓から遠い内側

逆に、木造の小さな小屋、ガラスの多い建物、体育館・倉庫など大きな屋根のある建物は避けた方が良いです。

また、近くに建物がない場合は、排水溝や溝などの低いところで伏せてください。

樹や柱の近くではなく、開けた低地を選んでくださいね!

橋の下も危険です!

風が集中して、より危ないです。

飛んでくるものから身を守るため、ジャケットやカバンなどで頭を覆いましょう

トルネード警報は、何時までという記載があるので、警報が更新されなければ、その時間になれば避難解除です。

避難するとき持っていくもの

非常用バッグの中身

避難する際に持っていくと良いと考えるものは以下です。

  • 携帯電話
  • 懐中電灯
  • 予備の電池
  • モバイルバッテリー
  • 飲料水(できれば非常食)
  • ホイッスル
  • ばんそうこうや消毒液などが入った救急セット
  • 重要書類のコピー(パスポート、保険証など)
  • 現金
  • おむつ
  • おしりふき
  • タブレットや絵本など子供が遊べるもの

これらを非常用のバッグに入れておくと、避難すべき時にすぐに行動できます。

また、私は避難後、携帯電話でトルネード情報を見て、トルネードが今どこを通っているか見ます。

私がいつも見るのはこのトルネード情報のサイトです。

他に見やすいサイトがあれば、そちらを参考にしてくださいね。

あらかじめブックマークしておくと良いでしょう♪

また、避難はどのくらいの時間になるかわかりません。

今まで避難して一番長かった時間は1時間半ほど、短くて30分ほどでした。

地下に避難するとき、とりあえず子供が退屈で地上に行きたがるのを防ぐための暇つぶしは必須です。

そのため、私は、避難が必要な時は子供にSwitchや、タブレットを持っていかせます。

トルネード情報サイトの見方

私がトルネード警報が出たときに使っている情報サイトの見方について伝えます。

まず、サイトを開くと地図が出てきて、今トルネードwarningが出ている地域がわかります。

トルネード情報サイト①

赤い枠の部分が、現在トルネードwarningの出ている地域となります。

また、赤い丸がトルネードです。

トルネード情報サイト⑤

赤い枠をタップすると、そのトルネードの風速が記載されています。

上記の画像なら、黄色で示した「50mph」ですね!

mphという単位は聞き慣れませんが、トルネードの強さについては後述しますね!

トルネード情報サイト③

黒い丸はそれぞれ、トルネードが来る予想の位置を表しています。

黒い丸をタップすると、おおよそ何分後にこの位置にトルネードが到達する予定が書かれていますよ。

私は、雷雨や強風でトルネードが発生するかなと思う時や、トルネードで避難した際にこのサイトを確認しています。

自分のいる位置と、トルネードの位置、強さを確認できると、避難の終わり時も予想でき、安心材料にもなりますよ!

ただ、このサイトは降水量で地図が色付けされるので、自分の町の位置が見にくく、探しにくい面があるんです。

慣れるまで時間がかかる…。

他に見やすいサイトがあれば、そちらを参考にしてくださいね!

トルネードの強さについて

アメリカでは、トルネードの強さについてEFスケール(改良藤田スケール)を採用しています。

これは、EF0からEF5までの6段階トルネードを評価しています。

階級 風速(mph) 被害例
EF0 65-85 屋根や木の枝が損傷
EF1 86-110 窓ガラス破損、移動住宅の転覆
EF2 111-135 家屋の壁や屋根が吹き飛ぶ
EF3 136-165 列車横転、大型建物の損傷
EF4 166-200 木造家屋が完全破壊
EF5 200以上 強固な建造物が基礎から破壊

前述した情報サイトで、赤枠をタップしてトルネードの情報を見ると、そのトルネードの風速が書かれています。

良ければ、表に当てはめて参考にしてくださいね!

余談:初めてのトルネード警報の時の体験談

非常用ナップサック

余談ですが、私が渡米して初めてトルネード警報が出たときの体験談をお話したいと思います。

あれは4月頃だったかと思います。

今から子供たちをお風呂に入れようと思っていた時、携帯電話から警報音が鳴りました。

びっくりして携帯を見ると「TORNADO」の文字が。

この時、WatchとWarningの2種類の警報があることも知らなかったので、最初はWatchだったのかもしれません。

外を見てみても、天気は悪くありません。

トルネードについて全然知識がなかったので、警報が本当なのかもわからず、焦りました。

え!本当にトルネード来るの?

夫はまだ職場にいたので、連絡してみましたが「警報なんて鳴ってない」とのこと。

職場も割と近いので、なんでうちだけ警報が鳴るんだ?と思いながら、外を何度か確認していました。

私が窓ばかり見てるので、息子も一緒に見ていました。

すると、息子と隣の家の人と目が合い、隣の人が踊り始めたんです。

トルネード警報が出てるのに踊る??

ますます混乱してしまいました(笑)。

息子を笑わせてくれようとしたんだと思いますが。

でも、そのあとまた警報が鳴り、旦那のところにも警報が鳴ったらしく、避難してと連絡がありました。

とりあえず用意しておいた非常用バックと飲み物とタブレットを持って地下へ。

初めての避難は、地下からでも外の風や雷、雨の音が聞こえるし、夫はいないし、本当にハラハラでした。

しかも、警報は何度も更新されて、合計1時間半ほど地下にいたと思います。

下の子が何度も地上へ出たがり、大変でした。

天気がその時良く見えても、トルネードの移動速度は速いし、急に天気が変わるということも実感しました。

アメリカはトルネードじゃなくても、急に天気が変わる印象です。

トルネード警報や避難に対する知識は必要だなと感じました。

アメリカでトルネード警報が出たら まとめ

ウッドの壁とまとめブロック

アメリカでトルネード警報はWatchWarningの2種類がありましたね。

Watchは、トルネードが発生する可能性があるから、避難場所を確認しておく。

Warningなら、すぐ避難しましょう。

地下室のある建物に避難するのが一番ですが、地下室がない場合は窓のないバスルームなどに避難しましょう!

車は絶対危険です。

また、日ごろから非常用バッグは作っておきましょうね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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